English version: https://zitengxiang.github.io/gagaku-player/en/

雅楽譜プレイヤーのアイコン

雅楽譜プレイヤー

雅楽の譜字を書くと、八つの楽器が合奏する。

雅楽の打ち込み・DTM ができる、無料のデスクトップアプリ(Windows・macOS・Linux)

聴いてみる

どの曲も、笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓をこのアプリで合成しています。録音ではありません。

越天楽 平調

雅楽を代表する古典曲。このアプリで採譜した版です。

約1分43秒。全24小節を、笙・篳篥・竜笛・琵琶・鞨鼓・鉦鼓・太鼓で採譜しています(筝は入っていません)。

平調の各楽器の譜字と音高を見る

若竹 双調

明るく動きのある旋律で、段ごとに速まり終止で落ち着きます。

約53秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。

双調の各楽器の譜字と音高を見る

朝霞 壱越調

ゆっくり始まって次第に速まり、最後の小節で緩みます。

約1分24秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。

壱越調の各楽器の譜字と音高を見る

月影 黄鐘調

前奏は笙と竜笛だけでゆったりと始まり、5小節目から全員が加わります。

約1分9秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。

黄鐘調の各楽器の譜字と音高を見る

霜夜 盤渉調

冬の夜の静けさを、主音の B(盤渉)に何度も戻る旋律で。前奏は笙と竜笛だけです。

約1分47秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。

盤渉調の各楽器の譜字と音高を見る

花筏 太食調

水面を流れる花びらのような、主音 E の呂の明るい旋律。終わりは少しゆるみます。

約1分19秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。

太食調の各楽器の譜字と音高を見る

雅楽の打ち込み(DTM)を、譜字のままで

雅楽譜プレイヤーは、雅楽の曲を打ち込んで鳴らすためのソフトウェアです。一般的な DTM では、DAW に雅楽の音源を入れ、五線譜やピアノロールに音を置き換えて打ち込みます。このアプリでは、合竹や篳篥・竜笛の譜字、琵琶の柱、筝の弦名を、雅楽の譜面に書かれているとおりにテキストで打ち込めます。それだけで、笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓の合奏として再生されます。

音はすべてアプリの中で合成するので、DAW や音源ソフトを別に買う必要はありません。笙の手移り、篳篥の塩梅、琵琶の掻撥、鞨鼓の来といった雅楽ならではの奏し方を、自動で付けて鳴らします。採譜した曲の確認や、合奏の中での各パートの聴き比べ、雅楽の練習・学習にも使えます。打ち込んだ曲は WAV に書き出して、ほかの DTM ソフトや動画で使えます。

できること

譜字のまま入力

合竹(乞 一 工 凢 …)、篳篥・竜笛の譜字、琵琶の柱、筝の弦名、正・来・百・図などを、そのままテキストで書けます。譜字パレットからクリックでも入力できます。

雅楽らしい奏し方

笙は手移りで共通の竹を鳴らし続け、篳篥は塩梅で音をつなぎます。同じ譜字が続くところは吹き直して切れ目を付けます。琵琶の掻撥、筝の閑掻・早掻、鞨鼓の来(テンポに連動)も再現します。

六つの調子

壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調に対応。調子ごとに、篳篥のメリ、竜笛のメリ・ハカリを付けて吹きます(平調では篳篥の舌・丄を F# に下げ、双調・壱越調・黄鐘調では凢を C(神仙)に下げるなど)。
調子ごとの音階と譜字の対応表:

縦にそろう譜面

譜面テキストは1段5小節で全楽器が上下に並び、拍の頭が縦にそろうよう自動で整形されます。

楽譜表示・五線譜

拍をそろえた総譜と、字譜つきの五線譜を表示。再生中は鳴っている音がハイライトされます。

テンポ変化・WAV 書き出し

次第に速まる雅楽のテンポを tempo= で書けます。演奏は WAV ファイルに書き出せます。

拍子と小節の間(ま)

1小節の拍数を入力欄で変えると、譜面も楽譜も区切り直されます。「小節の間(ま)」をオンにすると、小節の終わりごとに間を取り、その間は鳴っている音を延ばします。

プラグイン

メニューの「プラグイン」から、プラグインを検索してインストールし、いつでも有効・無効を切り替えられます。英語表示プラグイン「English UI」では、譜字ボタンが Ichi(一) の形になり、読みと構成音のポップアップが付きます。

琵琶の掻撥と同時弾き

掻撥は、目的の音が拍頭ちょうどに来るよう、拍の直前から弾き始めます(着地型)。一+ク のように書くと別々の弦を同時に弾きます。

最近の更新

※ これらの更新は pip 版 0.5.0(2026年10月18日公開。着地型の掻撥は 0.2.1、プラグインは 0.3.0、平調のメリ・ハカリと音色の調整は 0.4.0、ほかの調子のメリ・ハカリは 0.5.0 から)に入っています。すでに入れている場合は pip install -U gagaku-player で更新できます。

画面

楽譜表示タブ: 全楽器の拍の頭をそろえた総譜
楽譜表示 — 全楽器の拍の頭を縦にそろえた総譜。黄色は再生中の音。
五線譜タブ: 五線譜の下に譜字を付けた総譜
五線譜 — 各音の下に譜字を付けた総譜。笙は合竹を和音で、琵琶・筝はアルペジオで書きます。
譜面テキストタブ: 1段5小節で拍の頭が縦にそろった譜面
譜面テキスト — 1段5小節で全楽器が上下に並び、拍の頭が縦にそろいます。

譜面の書き方

UTF-8 のテキストファイル(拡張子 .gaku)に、ヘッダと楽器ごとの行を書きます。

title: 若竹
mode: 双調
tempo: 70

[笙]   十    -   凢    -   |  乞    -  一    -   |
[篳篥] 丄    四  六    工  |  五    -  工    六  |
[竜笛] 責丄  干  六    中  |  夕    -  中    六  |
[琵琶] ク    -   八    -   |  七    -  ヒ    -   |
[筝]   閑三  -   早六  -   |  閑四  -  早五  -   |
[鞨鼓] 正    .   正    .   |  片来  -  正    .   |
譜字1拍
譜字:2 / 譜字:1/2長さを拍で指定
-直前の音を1拍延ばす(-:2 -:1/2 のように拍数も指定できる)
.1拍休み(.:2 のように長さも指定できる)
|小節線
tempo=72その位置からテンポを変える
譜字' / 譜字,1オクターブ上 / 下(竜笛の責は 責六 とも書ける)
一+ク琵琶で別々の弦を同時に鳴らす
beats: 3(ヘッダ)1小節の拍数。この拍数ごとに小節を区切る
ma: 1(ヘッダ)小節の間(ま)の長さ(拍)。書かなければ間なし

詳しい書式と、楽器ごとの譜字の一覧は README を見てください。

インストール

Python 3.10 以上が入っていれば、pip で入れられます(PyPI)。

pip install gagaku-player
gagaku-player --demo

新しい版に更新するときは pip install -U gagaku-player です。

ソースから動かす場合:

  1. Python 3.10 以上を入れる。
  2. このアプリをダウンロードして展開する(または git clone https://github.com/ZiTengXiang/gagaku-player.git)。
  3. 展開したフォルダで次を実行する。
pip install -r requirements.txt
python main.py examples/wakatake_sojo.gaku

Windows では追加のインストールなしで再生できます。macOS・Linux で再生するには pip install sounddevice も必要です。

音高と調弦について

基準ピッチは A4 = 430 Hz です。笙・篳篥・竜笛の音高は公開資料の表に基づいています。楽琵琶・楽箏の調子ごとの調弦は出典が見つからなかったため、主音と音階から組んだ暫定値です(gagaku/tunings.json で書き換えられます)。閑掻・早掻・掻撥・来などの奏法も、手順を簡略化した近似です。正しい調弦や奏法をご存じの方は、GitHub の Issues で教えていただけると助かります。

調子ごとに、各楽器の譜字がどの高さで鳴るか、メリ・ハカリでどう音を変えるかを表にまとめています。調子を選んでください。

よくある質問

雅楽の打ち込み(DTM)に使えますか?
はい。譜字をテキストで打ち込むと、そのまま合奏として再生できます。テンポ変化、1小節の拍数、小節の間(ま)も設定でき、仕上がった演奏は WAV ファイルに書き出せます。
無料ですか?
無料です。MIT ライセンスのオープンソースで、改変や再配布もできます。
スマートフォンのアプリはありますか?
いまはパソコン用(Windows・macOS・Linux)のデスクトップアプリだけです。Python 3.10 以上で動きます。
どの楽器・調子に対応していますか?
管絃の八つの楽器(笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓)と、六つの調子(壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調)に対応しています。調子ごとの譜字と音高の対応は、壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調の対応表をご覧ください。
雅楽の楽譜(譜字)が読めなくても使えますか?
譜字パレットから楽器ごとの譜字をクリックで入力でき、五線譜タブでは各音を五線譜で確かめられます。サンプル曲も入っているので、まずは gagaku-player --demo で聴いてみてください。
音は録音ですか?
録音ではなく、プログラムで合成した音です。実際の楽器の音色に近づけていますが、本物の演奏とは違いがあります。

ライセンス

MIT License。改変・再配布・商用利用ができます(著作権表示を残してください)。

このサイトのアクセス解析について

このサイトでは、利用状況を知るために Google が提供するアクセス解析ツール「Google アナリティクス」を使っています。Google アナリティクスは Cookie などを使って、閲覧したページ、おおよその地域、ブラウザの種類などの情報を収集します。収集される情報に、氏名など個人を特定する情報は含まれません。情報は Google のプライバシーポリシーに基づいて管理されます。

収集を望まない場合は、ブラウザの設定で Cookie を無効にするか、Google アナリティクス オプトアウト アドオンを使ってください。詳しくは Google のサービスを使用するサイトやアプリから収集した情報の Google による使用をご覧ください。