聴いてみる
どの曲も、笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓をこのアプリで合成しています。録音ではありません。
越天楽 平調
雅楽を代表する古典曲。このアプリで採譜した版です。
約1分43秒。全24小節を、笙・篳篥・竜笛・琵琶・鞨鼓・鉦鼓・太鼓で採譜しています(筝は入っていません)。霜夜 盤渉調
冬の夜の静けさを、主音の B(盤渉)に何度も戻る旋律で。前奏は笙と竜笛だけです。
約1分47秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。花筏 太食調
水面を流れる花びらのような、主音 E の呂の明るい旋律。終わりは少しゆるみます。
約1分19秒。このアプリのために作ったオリジナル曲(古典曲ではありません)。雅楽の打ち込み(DTM)を、譜字のままで
雅楽譜プレイヤーは、雅楽の曲を打ち込んで鳴らすためのソフトウェアです。一般的な DTM では、DAW に雅楽の音源を入れ、五線譜やピアノロールに音を置き換えて打ち込みます。このアプリでは、合竹や篳篥・竜笛の譜字、琵琶の柱、筝の弦名を、雅楽の譜面に書かれているとおりにテキストで打ち込めます。それだけで、笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓の合奏として再生されます。
音はすべてアプリの中で合成するので、DAW や音源ソフトを別に買う必要はありません。笙の手移り、篳篥の塩梅、琵琶の掻撥、鞨鼓の来といった雅楽ならではの奏し方を、自動で付けて鳴らします。採譜した曲の確認や、合奏の中での各パートの聴き比べ、雅楽の練習・学習にも使えます。打ち込んだ曲は WAV に書き出して、ほかの DTM ソフトや動画で使えます。
できること
- 笙
- 篳篥
- 竜笛
- 琵琶
- 筝
- 鞨鼓
- 鉦鼓
- 太鼓
譜字のまま入力
合竹(乞 一 工 凢 …)、篳篥・竜笛の譜字、琵琶の柱、筝の弦名、正・来・百・図などを、そのままテキストで書けます。譜字パレットからクリックでも入力できます。
雅楽らしい奏し方
笙は手移りで共通の竹を鳴らし続け、篳篥は塩梅で音をつなぎます。同じ譜字が続くところは吹き直して切れ目を付けます。琵琶の掻撥、筝の閑掻・早掻、鞨鼓の来(テンポに連動)も再現します。
六つの調子
壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調に対応。調子ごとに、篳篥のメリ、竜笛のメリ・ハカリを付けて吹きます(平調では篳篥の舌・丄を F# に下げ、双調・壱越調・黄鐘調では凢を C(神仙)に下げるなど)。
調子ごとの音階と譜字の対応表:
縦にそろう譜面
譜面テキストは1段5小節で全楽器が上下に並び、拍の頭が縦にそろうよう自動で整形されます。
楽譜表示・五線譜
拍をそろえた総譜と、字譜つきの五線譜を表示。再生中は鳴っている音がハイライトされます。
テンポ変化・WAV 書き出し
次第に速まる雅楽のテンポを tempo= で書けます。演奏は WAV ファイルに書き出せます。
拍子と小節の間(ま)
1小節の拍数を入力欄で変えると、譜面も楽譜も区切り直されます。「小節の間(ま)」をオンにすると、小節の終わりごとに間を取り、その間は鳴っている音を延ばします。
プラグイン
メニューの「プラグイン」から、プラグインを検索してインストールし、いつでも有効・無効を切り替えられます。英語表示プラグイン「English UI」では、譜字ボタンが Ichi(一) の形になり、読みと構成音のポップアップが付きます。
琵琶の掻撥と同時弾き
掻撥は、目的の音が拍頭ちょうどに来るよう、拍の直前から弾き始めます(着地型)。一+ク のように書くと別々の弦を同時に弾きます。
最近の更新
- 試聴曲 — 盤渉調の「霜夜」と太食調の「花筏」を追加し、これで六つの調子すべての曲を聴けるようにした。越天楽(採譜を更新)と既存の曲も、最新の音色・メリ・ハカリで録り直した。
- 六つの調子すべての対応表 — 壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調それぞれの音階と、各楽器の譜字・音高、メリ・ハカリの対応表を追加(「できること」の「六つの調子」から開けます)。
- 盤渉調・壱越調・太食調・黄鐘調のメリ・ハカリ — 凢を、壱越調・黄鐘調ではメリ凢(篳篥)・ハカリ+メリ(竜笛)で C(神仙)に、盤渉調・太食調では C#(上無)にする。太食調の篳篥の舌・丄はメリをかけずカリ気味に、盤渉調・黄鐘調では F#・A へ渡るとき沈み込む。竜笛は高めに当たりやすい音を抑え込み、黄鐘調では主音 A(夕)へ下りる手前で落とす(pip 版 0.5.0 から)。
- 双調のメリ・ハカリ — 篳篥は凢をメリ凢で C5 に合わせ、四・六から主音の舌へ下りるとき沈み込んでつなぐ。竜笛は丅をハカリ・メリで C6(神仙)に下げ、五はやや低めに保ち(長いと F 寄りへ)、丄・六へ移る手前の夕は階段状に落とす(pip 版 0.5.0 から)。
- 平調の音階と譜字の対応表 — 平調の音階の音ごとに、笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝の譜字と音高、平調のメリ・ハカリをまとめた対応表のページを追加。
- 竜笛の平調のメリ・ハカリ — 五・丅は高めに当たるのを抑えて正しい高さへ、和の干はなめらかに着地。経過音の六はメルで落とし、伸ばした夕は階段状・滑り台状に落とす(pip 版 0.4.0 から)。
- 篳篥の平調のメリ — 凢を平調の音階の C#5(上無)に合わせる(メリ凢)。舌・丄・凢・四は音頭でいったん沈めてから立ち上げ、六は工・五との境目でなめらかに沈み込む(pip 版 0.4.0 から)。
- 音色 — 竜笛・篳篥の息音を強め、竜笛を澄みすぎない、息の多い音にした。琵琶は撥で弦をはじく音を強め、余韻を短くした(pip 版 0.4.0 から)。
- 譜字ポップアップ(日本語) — 日本語の画面のまま、譜字ボタンに読み・表記(琵琶の弦と柱など)・構成音のポップアップを付けるプラグインを公開。オンラインの一覧に載せているので、0.3.0 のままプラグイン画面から検索して入れられます。
- プラグイン — メニュー「プラグイン → プラグインを探す・管理」から、オンラインの一覧を検索してインストール・有効/無効の切り替えができるようにした。最初のプラグインとして、画面を英語にし、譜字ボタンに読み・日本語表記・構成音のポップアップを付ける「English UI」を公開(pip 版 0.3.0 から)。
- 小節の間(ま) — 小節の終わりに間を挟み、鳴っている音を延ばすモードを追加(ヘッダ
ma:)。 - 1小節の拍数 — ツールバーで拍数を変えると、譜面テキスト・楽譜表示・五線譜を区切り直す(ヘッダ
beats:)。 - 延ばしの拍数指定 —
-:2や-:1/2で延ばす長さを書ける。 - 琵琶 — 別々の弦を同時に鳴らす
一+クを追加。掻撥は、目的の音(最後の弦)を拍頭ちょうどに鳴らし、前の弦は拍の直前を等分して先に弾く「着地型」にした。 - 篳篥・竜笛 — 同じ譜字が続くときは息を止めて吹き直し、切れ目をはっきりさせた。篳篥は基音を強めて音の高さを聞き取りやすくした。平調では舌に加えて丄もメリで下げる。
- 鞨鼓 — 来(片来・諸来)の連打をゆるやかにし、速さをテンポに連動させた。
- 不具合の修正 — 起動時に譜面の欄が隠れてしまうことがある問題、楽譜表示・五線譜タブを開いたままファイルを開くと前の譜面が残る問題を直した。
※ これらの更新は pip 版 0.5.0(2026年10月18日公開。着地型の掻撥は 0.2.1、プラグインは 0.3.0、平調のメリ・ハカリと音色の調整は 0.4.0、ほかの調子のメリ・ハカリは 0.5.0 から)に入っています。すでに入れている場合は pip install -U gagaku-player で更新できます。
画面
譜面の書き方
UTF-8 のテキストファイル(拡張子 .gaku)に、ヘッダと楽器ごとの行を書きます。
title: 若竹 mode: 双調 tempo: 70 [笙] 十 - 凢 - | 乞 - 一 - | [篳篥] 丄 四 六 工 | 五 - 工 六 | [竜笛] 責丄 干 六 中 | 夕 - 中 六 | [琵琶] ク - 八 - | 七 - ヒ - | [筝] 閑三 - 早六 - | 閑四 - 早五 - | [鞨鼓] 正 . 正 . | 片来 - 正 . |
| 譜字 | 1拍 |
|---|---|
| 譜字:2 / 譜字:1/2 | 長さを拍で指定 |
| - | 直前の音を1拍延ばす(-:2 -:1/2 のように拍数も指定できる) |
| . | 1拍休み(.:2 のように長さも指定できる) |
| | | 小節線 |
| tempo=72 | その位置からテンポを変える |
| 譜字' / 譜字, | 1オクターブ上 / 下(竜笛の責は 責六 とも書ける) |
| 一+ク | 琵琶で別々の弦を同時に鳴らす |
| beats: 3 | (ヘッダ)1小節の拍数。この拍数ごとに小節を区切る |
| ma: 1 | (ヘッダ)小節の間(ま)の長さ(拍)。書かなければ間なし |
詳しい書式と、楽器ごとの譜字の一覧は README を見てください。
インストール
Python 3.10 以上が入っていれば、pip で入れられます(PyPI)。
pip install gagaku-player gagaku-player --demo
新しい版に更新するときは pip install -U gagaku-player です。
ソースから動かす場合:
- Python 3.10 以上を入れる。
- このアプリをダウンロードして展開する(または
git clone https://github.com/ZiTengXiang/gagaku-player.git)。 - 展開したフォルダで次を実行する。
pip install -r requirements.txt python main.py examples/wakatake_sojo.gaku
Windows では追加のインストールなしで再生できます。macOS・Linux で再生するには pip install sounddevice も必要です。
音高と調弦について
よくある質問
- 雅楽の打ち込み(DTM)に使えますか?
- はい。譜字をテキストで打ち込むと、そのまま合奏として再生できます。テンポ変化、1小節の拍数、小節の間(ま)も設定でき、仕上がった演奏は WAV ファイルに書き出せます。
- 無料ですか?
- 無料です。MIT ライセンスのオープンソースで、改変や再配布もできます。
- スマートフォンのアプリはありますか?
- いまはパソコン用(Windows・macOS・Linux)のデスクトップアプリだけです。Python 3.10 以上で動きます。
- どの楽器・調子に対応していますか?
- 管絃の八つの楽器(笙・篳篥・竜笛・琵琶・筝・鞨鼓・鉦鼓・太鼓)と、六つの調子(壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調)に対応しています。調子ごとの譜字と音高の対応は、壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調の対応表をご覧ください。
- 雅楽の楽譜(譜字)が読めなくても使えますか?
- 譜字パレットから楽器ごとの譜字をクリックで入力でき、五線譜タブでは各音を五線譜で確かめられます。サンプル曲も入っているので、まずは
gagaku-player --demoで聴いてみてください。 - 音は録音ですか?
- 録音ではなく、プログラムで合成した音です。実際の楽器の音色に近づけていますが、本物の演奏とは違いがあります。
ライセンス
MIT License。改変・再配布・商用利用ができます(著作権表示を残してください)。
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